ドライバーの種類が多すぎて何が違ってどう音に影響するのか分からない
結局どのドライバーがFPSに最適なのか悩む
そもそもドライバーって何?
敵の足音を正確に聞き取るためにはイヤホンのドライバー選びが重要になります。ドライバーという音を鳴らす部品の種類によってイヤホンの音質傾向が概ね決まるからです。
私はポータブルオーディオのレビューを続けているブロガー兼FPSゲーマーです。
そこで本記事では6つのドライバーによるFPSにおける特性の違いを解説します。また、有名配信者やプロに使用者の多いイヤホンをドライバーごとにいくつか紹介します。
この記事を読むことで、各ドライバーの特性が理解でき、自分にあった1台を見つけることができるはずです。
結論から申しますと各ドライバーの特性を理解して自分に合うイヤホンを選ぶことが大切ですが、プロの協議シーンではBA搭載器が人気です。
イヤホンのドライバーとは?
イヤホンのドライバーとは、電気信号を空気の振動に変えて音を鳴らすスピーカーの部分を指します。
音の傾向はドライバーで決まると言って良いほど音質に与える影響の大きなパーツです。
ドライバーにはいくつかの駆動方式があり、種類によって音の特徴や響き方が大きく異なります。
各ドライバーの特性を知ることで自分に合うイヤホンが選びやすくなります。
6つのドライバーの種類とFPSにおける音の特性
イヤホンで採用される主なドライバーは以下の6種類です。それぞれの特徴とゲームでの聞こえ方を解説します。
ダイナミック型(DD)
ダイナミック型は電気信号を流したコイルがマグネットと反発して振動板を震わせる最も一般的な方式です。
実物のスピーカーのコーンをコンパクトにしたような形状をしています。
低音域の再生が得意で、自然な音の広がりと迫力のある音を鳴らします。
バランスドアーマチュア型(BA)
バランスドアーマチュア型は補聴器の技術を用いたドライバーで、小さな金属の板を振動させて音を鳴らす方式です。
中高音域の解像度が非常に高く、細かな音をクリアに再現する硬めのスッキリした音質が特徴になります。
ただし1基あたりの受け持てる帯域幅が狭いため複数基を搭載するモデルが多く、価格も高価になりやすいです。
プロの競技勢のイヤホンとして採用率が非常に高く、微細な音も表現可能な繊細さが人気の理由と考えています。
ハイブリッド型
ハイブリッド型はダイナミック型やバランスドアーマチュア型を組み合わせた方式です。
それぞれの弱点を補い合うことで、迫力のある低音とクリアで繊浅な高音を同時に鳴らすことができます。
平面駆動型
平面駆動型は平面上の振動板全体にコイルを巡らせ、均一に振動させて音を鳴らす近年注目されている方式です。
ダイナミックドライバーと同様ですが、ドライバーの形状が異なります。
音の歪みが極めて少なく、すべての音域で応答性が速いため、音が素早く立ち上がり綺麗に消えていきます。
音質面では非常に優秀な特性ですが、綺麗に鳴らすためにはパワーが必要で、高出力なアンプやオーディオインターフェースが必要です。
コンデンサー型
コンデンサー型は静電気の力を利用して極薄の振動板を精密に振動させる方式です。
振動板が非常に軽いため音の歪みが一切なく、空気感や微細な高音を完全に再現する解像度を誇ります。
ただしイヤホン単体での駆動が難しく、専用のパワーユニットや高出力な再生環境が必須となります。
湿度管理なども必要なため扱いが難しく、FPSゲーマーで使用されている方は皆無ですが、筆者個人的にはFPSにかなり向いている音質特性と感じています。
ピエゾ型
ピエゾドライバーは圧電素子に電圧をかけることで素材を変形させ、振動板を動かして音を鳴らす方式です。
電気を磁気にする部品が不要なため軽量で動作が非常に速く、特に超高音域のクリアな鳴り方に強みを持っています。
腕時計のアラームなど、身近な製品にも使用されている方式です。
低音が出にくいため単体で使われることは少なく、ダイナミック型などと組み合わせたハイブリッド構成で採用されます。
ドライバー毎の人気イヤホン
最後に、それぞれのドライバー方式のイヤホンの中から特に使用者の多いダイナミック型、バランスド・アーマチュア型、ハイブリッド型に絞って有名配信者やプロに人気のイヤホンを紹介します。
ダイナミック型(DD)で人気のイヤホン
SENNHEISER IE100 PRO
SENNHEISER IE 100 PROは、ダイナミック型ドライバー1基を搭載したモニターイヤホンです。
音質は全帯域が歪みなく均一に出力され、特定の帯域が過剰に強調されない原音忠実な調整が特徴です。FPSゲームにおいては、銃声や足音の方向、距離感が正確に把握できる定位感を持っています。
本体は薄型かつ軽量な設計で、耳掛け式のケーブルを採用。遮音性と安定した装着性を備えています。リケーブルにも対応しており、断線時の交換が可能です。
人気配信者ではネオポルテの麻倉シノさんやぶいすぽっ!の小森めとさんが愛用されています。


INZONE E9
ソニーの「INZONE E9(IER-G900)」は、プロeスポーツチーム「Fnatic」と共同開発された有線接続型のゲーミングイヤホンです。
外気との経路を遮断した完全密閉構造と、独自開発のノイズアイソレーションイヤーピースにより、高い遮音性を備えています。音質面は、足音や銃声の感知、正確な定位感を重視した設計です。
接続は3.5mmステレオミニプラグに加え、付属のUSB Type-Cオーディオボックス経由でのPC接続に対応。PCソフトウェア「INZONE Hub」を使用することで、7.1chバーチャルサラウンドや、VALORANT、Apex Legends向けに最適化されたFPS専用プリセットの設定が可能です。
VALORANTやCS:GOの競技シーンででご活躍されていたLazさんも配信で使用されているイヤホンです。

Apple純正イヤホン(Apple Earpods)
Appleの「EarPods」は、3.5mmプラグ、Lightning、USB-C接続のバリエーションを持つ有線インナーイヤー型イヤホンです。
耳の形状に基づいた人間工学的なデザインを採用しており、一般的な丸型イヤーパッドとは異なる形状が特徴です。音質は中高音域を中心に均一に出力され、極端な低音の強調はありません。開放型に近い構造のため、周囲の音が適度に入り込む仕様で、特にApex Legendsのプレイヤーに人気のイヤホンです。
人気配信者の中ではApex Legendsの競技シーンでご活躍されていた1tappyさんや元ホロライブの湊あくあさんがご使用されています。
また、VALORANTではぶいすぽっ!所属の紡木こかげさんがご使用されています。



SHURE SE215
SHUREの「SE215」は、シングルダイナミック型ドライバーを搭載した有線カナル型イヤホンです。
音質は中低音域の厚みと、全帯域における音の分離感を重視した調整が特徴です。FPSゲームにおいては昔から定番と呼ばれているイヤホンです。
使用者のかなり多いイヤホンですが、人気配信者の中ではぶいすぽっ!の白波らむねさんがご使用されています。

バランスドアーマチュア型(BA)で人気のイヤホン
SHURE SE846
SHUREの「SE846」は、バランスド・アーマチュア型ドライバー4基を搭載した有線カナル型イヤホンです。
音質面では、低音域を忠実に再現する低域専用のローパスフィルターを備え、全帯域において歪みのない正確な分離感と定位感を持っています。ノズル内のフィルターを交換することで、好みに応じた音質の調整が可能です。
特にVALORANTにおいては、「Masters」や「Champions」などの公式国際大会のステージで標準イヤホン(公式支給品)として採用されているイヤホンです。
パシフィック圏内でコンペティティブの王と呼ばれているFULL SENSEのPrimmieさんもご使用されています。

HID-Labs DETECT
HID-Labsの「DETECT」は、対人FPSゲームでの使用に特化して設計された日本国内製造の有線カナル型イヤホンです。
Knowles製のバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを1基搭載しています。音楽鑑賞としての響きや余韻、過剰な低音などの要素を削ぎ落とし、音の立ち上がりの速さと分離感を最優先したチューニングが施されています。FPSの3Dサウンドエンジン(HRTF演算)に最適化されており、混戦時でも足音や銃声の方向、距離感を捉えやすい設計です。
特にVALORANTプレイヤーに人気が高く、GONさんやmittiiiさんも配信中にご使用されているイヤホンです。


ハイブリッド型で人気のイヤホン
水月雨 Blessing3
水月雨(MOONDROP)の「Blessing3」は、ダイナミック型ドライバー2基とバランスド・アーマチュア型ドライバー4基を搭載した、2DD+4BA構成のハイブリッド型有線イヤホンです。
音質は中高音域のクリアな解像度と、水平対向配置された独自のデュアルダイナミックドライバーによる歪みのない低音域が特徴です。全帯域にわたって高い分離感と正確な定位感を持っており、FPSゲームにおける足音の方向や距離、銃声の細かな位置情報を的確に描写します。
VALORANTの世界的元プロプレイヤーであるTenZさんが配信中にご使用されているイヤホンとしても知られています。

まとめ

本記事ではイヤホンのドライバーの基本と、主要な6つの駆動方式が持つ特性を解説しました。
ドライバーの仕組みを理解することで、スペック表から自分に合うイヤホンを見つけやすくなります。
以上。本記事の内容が少しでも参考になりましたら嬉しいです。


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