さて今回は、S.M.S.L Audio製の小型USB DACアンプ「S.M.S.L DS100」のレビューを行います。
私は普段別のブログでオーディオ系の記事を執筆していますが、意外にもオーディオ製品は高価なものがFPSゲーム向いているとは限らないのです。
そこで低価格でFPSに向いているアンプを探していた所、本製品を見つけました。
結論から申しますと、FPSゲームもオーディオもこれ1台で殆どの人が満足頂けるものと確信しています。
本製品のポイントは以下の通りです。
- MQAデコードとMQA-CDをサポート。
- CS43131DACチップ搭載
- 6.3mm標準出力と4.4mmバランス出力に対応
- USB、同軸デジタル、光デジタル入力に対応
実際に長期間使用し良かったと感じた点や、イマイチに感じた点を紹介したいと思います。
もしよろしければ是非、最後までお読み下さい。

S.M.S.L Audioとは?
それではまず最初に、S.M.S.L Audioについて紹介します。
S.M.S.L Audio(エスエムエスエルオーディオ)は、中国の深センに本社を置くオーディオ機器メーカーです。
当社は2009年に設立され、主にDAC、アンプなどのHi-Fiオーディオ製品の開発・製造・販売を行っています。
ハイエンド・オーディオを手に届く価格で提供することをモットーにしており、コストパフォーマンスに優れた製品を多数取り扱っています。
S.M.S.L DS100のスペック・仕様
次に、S.M.S.L DS100のスペック・仕様を下表に整理しました。
入力 | 同軸、光、USB | |
---|---|---|
DACチップ | CS43131 | |
出力レベル | 2Vrms | |
THD+N | 0.0.00017%(-115dB) | |
ダイナミックレンジ | 127dB | |
SNR | 127dB | |
USB 互換性 | Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11(ドライバが必要)、Mac OSX10.6+、Linux(ドライバ不要)、Android | |
サンプルレートとビット深度 | USB | PCM:44.1~768kHz(32bit) |
DSD:2.8224~11.2896MHz(1bit) | ||
DoP | ||
Optical/Caoxial | 44.1~192kHz(24bit) | |
DoP:DoP64 | ||
消費電力 | <1W | |
スタンバイ電力 | <0.1W | |
サイズ | 101.6 x 30.5 x 89mm (WxHxD) | |
重量 | 180g |
安価ながらCirrus Logicの「CS43131」という低歪み性能の高さが特徴の本格DACチップを搭載しているのが本製品最大の特徴です。
S.M.S.L DS100を実際に使用して良かった点・イマイチに感じた点
それでは、S.M.S.L DS100を実際に使用して良かった点・イマイチに感じた点を紹介します。
良かった点
良かった点①:低価格ながら本格的なサウンド
まずはコストパフォーマンス面です。
本製品は1万円程度と低価格ながらかなり本格的なサウンドを奏でてくれます。
具体的にはノイズが非常に少なく、音がしっかりと分離しており、個人的に3万円と言われても頷ける音です。
Amazonの口コミの評判が軒並み良い理由も納得できる音質でした。
良かった点②:コンパクトな筐体
次に、筐体のサイズ感です。
非常にコンパクトで、マウス程の大きさです。さらに材質もアルミニウム合金で質感が良く、デスク上に置いても圧迫感が殆どありません。

ゲームをする際はなるべくデスクを広く使いたいと思いますので、このコンパクトさは非常に良いと感じました。
良かった点③:豊富な入出力端子
次に、入出力端子の豊富さについてです。
入力はUSBだけでなく光と同軸のデジタル入力にも対応しています。
また、出力は6.3mm標準アンバランス、4.4mmバランスに加え、RCAライン出力にも対応しています。
よって、イヤホン・ヘッドホンだけでなくスピーカーやミキサーに接続することもできます。

さらに、切り替えも簡単で、音量ノブを長押しすることで前面と背面の出力を切り替えることが出来ます。
イマイチに感じた点
次に、イマイチに感じた点を述べます。
イマイチな点①:音量レベルがわかりにくい
まず音量レベルの視認性についてです。
音量レベルがLED表示の範囲で表現されるため、定量的な音量レベルが解りにくいです。
音量専用のインジケーターが搭載されていれば尚良かったと思います。

イマイチな点②:3.5mm出力が無い
次にヘッドホン出力端子についてです。
残念なことに3.5mm出力が搭載されておらず、多くのイヤホンはそのまま接続することが出来ません。
よって、以下のような6.3mm ⇒ 3.5mmの標準プラグを別途用意しておく必要があります。

イマイチな点③:高インピーダンスヘッドホンを鳴らすには少しパワー不足
最後に、パワーについての留意点です。
USBバスパワー給電のため、ヘッドホンを鳴らすには少しパワー不足な場合があります。
実際に手持ちのオーディオテクニカR70xというヘッドホン(480Ωという高インピーダンスヘッドホン)で試してみましたが、音量は十分に確保できますが、少し音が細くなってしまいます。
したがって、ヘッドホンを接続しようと考えられている方は注意が必要です。
まとめ
以上。本記事ではS.M.S.L Audio製の小型USB DACアンプ「S.M.S.L DS100」のレビューを行いました。
小型かつ安価ながら低ノイズで分離感もパワーもあり、かなり本格的なサウンドを奏でてくれる非常におすすめのできるDACアンプでした。
よほどのオーディオマニアでない限り、これ1台でFPSゲームもオーディオも満足頂けると思います。
以下に商品リンクを掲載しておりますので本製品が少しでも気になった方は是非、口コミなどもチェックしてみて下さい。

以上。本記事の内容が参考になりましたら嬉しいです。
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