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HID-Labs DETECTにおすすめのアンプ|101Ωを鳴らしきるには

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FPS専用イヤホン「HID-Labs DETECT」を買ったのに、足音の距離や輪郭が曖昧に感じる人は多いです。

せっかく高価なイヤホンを買ったのに、性能がイマイチに感じると悲しいですよね。

じつは原因はDETECT本体ではなく接続先の出力品質にある場合が多いです。DETECTはインピーダンスが101Ωという高インピーダンスで設計されており、本領を発揮するにはアンプの品質と出力が重要になります。

筆者はFPS歴約10年のゲーマーで、これまでガジェットのレビューを通じて数千円から数十万円までの多くのイヤホンやアンプを試してきました。

そこで本記事ではDETECTに必要なアンプ条件を整理し、これを選べば間違いないと言い切れるおすすめの3台を紹介します。

本記事を読み終えた頃には、ご自身のDETECTの定位がイマイチだったり輪郭がボヤけたりしていた理由がスッと腑に落ちるはずです。

結論としては、低ノイズで電圧に余裕がある据え置きDACアンプを用意しましょう。

目次

HID-Labs DETECTは高インピーダンス設計でアンプ選びが重要

DETECTはFPSの定位を優先して設計されたゲーミングイヤホンです。一方でインピーダンスが101Ωもあるため、駆動させるには一般的なイヤホンより大きな電圧が必要になります(一般的なイヤホンのインピーダンスは概ね12Ω~32Ω程度のため、DETECTは10倍近く駆動させにくいのです)

PCのマザーボード出力やコントローラー出力ではパワーが不足しがちです。余裕がない出力は、ピークで歪みが生じやすく、結果として音の輪郭が丸くなります。

さらにゲーミング環境はUSB機器が多く、電源由来のノイズが混入しやすい傾向です。DETECTの高インピーダンス設計はそれらのノイズを抑えるための思想によるものですが、アンプの出力が粗いとその効果が薄れるどろこか、むしろ逆効果になります。

つまり、DETECTは「どのアンプに挿すか」で評価が大きく変わるイヤホンです。安定した駆動力、低ノイズ、チャンネルの分離を満たすアンプが必要になります。

DETECT向けアンプ選びで確認すべき5つの基準

次にDETECT向けのアンプ選びで確認すべき5つの基準を説明します。

1) 101Ωに対応した電圧性能

高インピーダンスイヤホンを駆動させるにはアンプの電圧が重要です。仕様表に「高インピーダンス対応」や高い出力電圧の記載がある機種が安全です。

アンプの仕様を確認し、対応インピーダンスが101Ω以上の製品を選択しましょう。

2) ホワイトノイズが小さいこと

FPSは無音の時間が長く、ホワイトノイズは集中力を削ります。低ノイズ設計や低いノイズフロアが示されるDACアンプを優先してください。

具体的にはS/N比が110dB以上のアンプを選ぶようにしましょう。

S/N比についての詳細は以下の記事で解説しています。

3) 低音の制動と分離を崩さない駆動力

足音が埋もれる原因は、低音の膨らみや中域の混濁でも起きます。駆動に余裕があるアンプは、低域の制動が効きやすく、分離が保たれます。

4) ボリューム調整の細かさ

DETECTに限らず、音量調整が荒い機器は扱いにくいです。できるだけ音量調整の段階が細かい(できれば無段階)のボリュームノブ付きの製品を選ぶと快適性が増します。

5) USB接続のしやすさ

PCゲーマーはUSB入力が基本です。高品位なUSB-DACチップを搭載し、遅延やノイズ対策が取れた機器を選ぶようにしましょう。

DETECTにおすすめのアンプ3選

上記で5つの基準を説明しましたが、その中でも特に重要なのは「電圧」「低ノイズ」です。

この2点に着目したおすすめのアンプを3つ紹介します。とりあえずこのいずれかを選べばDETECTを駆動させる上では間違いありません。(実際に検証済みです)

1) S.M.S.L DS100:コスパ最高の高品位DACアンプ

DS100は高品位DACチップを搭載しつつもローコストに抑えたハイコスパDACアンプです。高インピーダンス負荷向けの出力仕様が明記されており、101Ωでも余裕で駆動させることができます。

非常に低ノイズで「音の輪郭のシャープさ」と「分離感」もとても良いです。1万円程度で購入できるコストパフォーマンスの高さも魅力です。

一方でヘッドホン端子は6.35mmと4.4mmしかないため、3.5mm運用のDETECTを接続する場合は品質の良い変換プラグを準備する必要があります。

2) Fosi Audio SK02:FPSゲームの定番DACアンプ

SK02は小型のDACアンプで、3.5mmと4.4mm出力を備えます。ノイズフロアの低さやSNRの高さが公表されており、FPSゲーマーの間でも「定番」と言われているDACアンプです。

インピーダンスは16Ω~300Ωにまで幅広く対応しており、101ΩのDETECTでも余裕で駆動させるパワーを持っています。

とりあえず迷ったらこれ。と考えて頂いて間違いありません。

3) Fosi Audio K7:全部入りの多機能DACアンプ

K7は入出力端子が多く、USB以外に光や同軸、Bluetoothにも対応しています。さらにスピーカーへのRCA出力も備えています。

ゲームはDETECTでプレイし、音楽鑑賞や映画鑑賞は別途スピーカーで鳴らすような運用が1台で完結するため、マルチに使える1台が欲しい人には非常におすすめです。

セルフパワー駆動方式のため、PCの電力を奪わずに安定駆動する面も扱いやすいです。

UAC1.0モードへの切り替えも可能なため、PS5やニンテンドーSwitchにUSB接続できる点も魅力です。

まとめ

本記事ではHID-Labs DETECTで駆動力が小さくなりがちな理由とおすすめのアンプを紹介しました。

本記事の要点を以下に整理します。

  • DETECTは外部ノイズ抑制のためインピーダンスが高く設計されている
  • 本領を発揮するにはアンプの品質と出力が重要
  • アンプに求められる性能で特に重要なのは「電圧」と「低ノイズ」

DETECTはゲーミングイヤホンの中でもFPSに特化したという非常に尖ったイヤホンです。使用パーツなどにもこだわっており、索敵道具としてかなり完成度の高いイヤホンです。

この性能をしっかり発揮させるために、アンプなどの上流機器にもこだわるようにしましょう。

以上。本記事の内容が少しでも参考になりましたら嬉しいです。

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