final VR3000 for Gaming レビュー|FPSだけでなく映画・ASMRにも強い定位特化イヤホン

当ページのリンクには広告が含まれる場合があります。あらかじめご了承ください。
この記事を読むのにかかる時間の目安: 14

FPSをプレイしていて、

「敵の足音がぼやけて聞こえる」
「方向は分かるけど距離感が掴めない」


そんな悩みを感じたことはありませんか?

FPSではエイムや立ち回りも重要ですが、音で状況を把握できるかどうかが勝敗を大きく左右します。

しかし、音楽向けのイヤホンをそのまま使っていると、低音が強すぎたり、音が団子状になったりして、かえって情報量が減ってしまうことも少なくありません。

「final VR3000 for Gaming」は、FPS用途に特化して設計された有線イヤホンです。

定位感と距離表現を重視したチューニングにより、足音や銃声の位置関係を把握しやすい点が大きな特徴です。

本記事では、FPSイヤホンを数多く試してきた筆者が、VR3000を実際に使用した感想をもとに、音の傾向や定位感・距離感などを詳しくレビューします。

「FPS向けイヤホンを探している」「まずは定番モデルから試したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

結論から言うと、final VR3000 for GAMINGはFPSに強いのはもちろん、映画鑑賞やASMR用途でも高い満足感を得られるイヤホンでした。

目次

finalとは?

引用元:final公式HP

finalは、日本発のオーディオブランドで、イヤホン・ヘッドホンを中心に「音の本質」を追求した製品づくりを行っているメーカーです。

派手な味付けや分かりやすい迫力よりも、音の定位・分離・自然さを重視したサウンド設計を一貫して採用しています。

「音質は測定値だけでは決まらない」という思想

finalの大きな特徴は、スペックや測定データだけに頼らず、人の聴覚でどう感じるかを重視して音作りをしている点です。

実際のリスニングを何度も繰り返しながらチューニングを詰めることで、長時間聴いても疲れにくく、情報量の多い音を実現しています。

この思想は、音楽鑑賞向けモデルだけでなく、ゲーミング向けイヤホンにも共通しています。

VRシリーズに共通する設計思想

finalのVRシリーズは、もともとバーチャルリアリティ用途を想定して開発されたラインです。

音の派手さよりも、前後・左右・上下といった空間の位置関係を正確に伝えることを最優先に設計されています。

そのため、FPSで重要な足音の方向や距離感だけでなく、映画鑑賞での環境音の広がりや、ASMRでの音の近さ・定位の違いも感じ取りやすい傾向があります。

ゲーミング向けでも「音楽メーカーらしさ」を残す

finalのゲーミング製品は、いわゆる「ゲーム用に派手な音」に寄せていません。あくまで音楽メーカーとしての哲学をベースにしつつ、ゲーム用途に最適化しているのが特徴です。

その結果、

  • FPSでは情報量の多さ
  • 映画では没入感
  • ASMRでは距離感と定位

といった、複数用途で使えるバランスの良さを実現しています。

この「音を正確に届ける」というfinalの思想が、VR3000 for GAMINGのサウンドにも色濃く反映されています。

VR3000 for Gamingのスペック・仕様

final VR3000 for GAMINGは、FPS向けの精密な定位感と自然な音場表現を目標に設計された有線イヤホンです。

ここでは主要なスペックと基本的な仕様を整理します。

仕様項目スペック
ドライバー6mm 動的(f-Core DU)ダイナミックドライバー
再生周波数帯域メーカー公表なし(公式サイト参照)
感度101 dB/mW
インピーダンス18Ω
ケーブル長約1.2m(固定/OFCケーブル)
プラグ3.5mm 4極 角度付きジャック
ドライバー素材f-Core DU(設計ドライバー)
ハウジング素材ABS 熱可塑性樹脂
重量約20g
マイク/リモコンあり(3ボタン/マイク付き)
付属イヤーピースType E ×5サイズ(SS/S/M/L/LL)
付属アクセサリーイヤーフック、専用ポーチ
対応機器PC、ゲーム機、スマホなど 3.5mm 対応機器

なお、公称重量の約20gというのはケーブルを含んだ全体の重さのようです。

計量している様子①
実際に計量している様子

片側のハウジングは約4.4gと非常に計量です。

計量している様子②
片側約4.4gと非常に計量

実際に使用して良かった点・気になった点

それでは実際に使用した感想を述べます。

良かった点①:定位感・方向把握の正確さ

VALORANTをプレイしている様子

final VR3000 for GAMINGを使用してまず感じたのは、音の定位感と方向把握の正確さです。

FPSにおいて重要な足音や銃声が、左右だけでなく前後の位置関係まで把握しやすく、索敵の精度が明らかに向上しました。

特に印象的なのは、音が一点に固まらず、空間の中に自然に配置されて聞こえる感覚です。

敵が「どの方向にいるか」だけでなく、「どのくらいの距離にいるか」まで直感的に判断しやすくなります。

VALORANTやApex Legendsのように、遮蔽物越しの足音や上下差のあるマップでは、この定位の分かりやすさが大きな武器になります。

音が過度に強調されていないため、誤認しにくく、冷静な判断を保ちやすい点も好印象です。

また、音の分離感が高いため、銃声やスキル音が重なった状況でも、足音だけが埋もれにくいのもポイントです。結果として、音情報から得られる判断材料が増え、立ち回りに余裕が生まれます。

派手な音作りではありませんが、勝つために必要な音を正確に伝えてくれる
VR3000 for GAMINGは、まさにFPS向けイヤホンらしい定位性能を備えたモデルだと感じました。

良かった点②:空間表現の広さ

final VR3000 for GAMINGのもう1つの大きな魅力が、空間表現の広さです。

音が頭の中に詰まって聞こえるのではなく、前後左右に余白を持って自然に広がるため、没入感の高いサウンドを楽しめます。

FPSでは、マップ全体の音情報を立体的に把握しやすく、複数方向から音が鳴る状況でも混乱しにくい印象です。音場が広いことで、近距離と遠距離の音が潰れず、索敵の精度にもつながります。

この空間の広がりは、映画鑑賞時にも大きなメリットになります。環境音やBGMが自然に広がり、セリフが中央に定位するため、イヤホンながらシアターライクな臨場感を感じられました。

ASMRでも同様に、音が一点に集中せず、左右や奥行きの違いを感じ取りやすい傾向があります。

ささやき声や物音が「どこで鳴っているか」が分かりやすく、過度に近すぎない自然な距離感が好印象です。

音を派手に広げているわけではなく、自然で整理された空間表現に仕上がっている点がVR3000の強みです。

FPSだけでなく、映像やASMR用途でも使いやすい理由は、この音場の作り方にあると感じました。

良かった点③:映画鑑賞でも臨場感のあるサウンド

映画のイメージ画像

final VR3000 for GAMINGはFPS向けイヤホンですが、映画鑑賞でも十分に臨場感を楽しめるサウンドだと感じました。

音の方向や奥行きが分かりやすく、イヤホンでありながら映像への没入感が高まります。

効果音や環境音が前後左右に自然に広がり、シーンごとの空気感をしっかり表現してくれます。一方で、セリフは中央に定位しやすく、音量を上げなくても聞き取りやすい点が好印象です。

低音は過度に強調されていませんが、その分こもりにくく、爆発音や重低音が長時間続いても疲れにくい印象があります。

アクション映画だけでなく、ドラマやアニメなど、ジャンルを問わず使いやすい音作りです。

また、音の分離感が高いため、BGMと効果音、セリフが混ざりにくく、情報量の多いシーンでも音が整理されて聞こえます

これはFPS向けに培われた定位・分離重視のチューニングが、映画鑑賞にも良い方向に作用していると感じました。

「ゲーム用イヤホンは映画には向かない」という先入観を良い意味で裏切る仕上がりで、VR3000 for GAMINGは、ゲームと映像を1本で楽しみたい人にも適したイヤホンだと言えます。

気になった点①:ABS素材で少しチープ

少し安っぽい筐体
筐体はお世辞にも高級感があるとは言えません

final VR3000 for Gamingの気になった点として挙げたいのが、筐体にABS樹脂が使われている点です。

実用面で大きな問題はありませんが、見た目や触ったときの質感は、ややチープに感じる人もいると思います。

特に、金属ハウジングを採用したイヤホンに慣れている場合、手に取った瞬間の「所有感」は控えめです。価格帯を考えれば妥当とも言えますが、高級感を重視する人には物足りなく映る可能性があります。

一方で、ABS素材は軽量で扱いやすく、長時間装着しても耳への負担が少ないというメリットもあります。実際の使用中に安っぽさを感じる場面は少なく、ゲームや映画に集中していると気にならなくなる印象です。

見た目や質感よりも、音の性能や実用性を重視する人向けの設計と言えるでしょう。

外観の高級感を求める人にとってはマイナスポイントですが、機能面とのトレードオフとしては納得できる範囲だと感じました。

気になった点②:通常版はリケーブルできない

気になった点というよりも留意点です。

VR3000 for Gaming(通常版)はケーブルが本体に固定されており、リケーブル不可です。

人によっては気になる点でしょう。

ただし、finalから「VR3000 Recable for Gaming」というリケーブル対応モデルが新しくリリースされています。

ですので、将来的な耐久性が気になる方やリケーブルによるカスタマイズをしたい方は、以下のリケーブル対応モデルを選ぶようにしましょう。(価格は若干高くなります)

まとめ

まとめのイメージ画像

final VR3000 for GAMINGは、定位感と空間表現を重視する人にとって非常に完成度の高いイヤホンです。

FPSでは足音の方向や距離を正確に把握しやすく、プレイ中の判断精度を高めてくれます。

また、音場の広さと整理された音作りにより、映画鑑賞やASMRでも臨場感をしっかり楽しめる点も大きな魅力です。

ゲーム用に特化しすぎていないため、1本で複数用途をカバーしたい人にも向いています。

一方で、筐体がABS素材で質感は控えめなことや、通常版はリケーブルに対応していない点は事前に理解しておきたいポイントです。

ケーブル交換や長期運用を重視する場合は、Recableモデルを選ぶと良いでしょう。

FPSはもちろん、映画やASMRも快適に楽しみたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


目次