VALORANTでランクを上げたいなら、エイム練習や立ち回りだけでなく「音環境」を整えることも大事です。
敵の足音やリロード音、スキルの発動音をどれだけ早く・正確に拾えるかなどの一瞬の情報で、ラウンドの結果があっさり変わってしまいます。
イヤホンが重要なことはわかりつつも、一口にゲーミングイヤホンといっても幅が広く、ゲーミングではないイヤホンを使用している配信者も大勢います。
結局どれがVALORANT向きなの？
と迷ってしまう方も多いはずです。
そこで本記事では、他のFPSと比較したときの「VALORANTの音の特性」を踏まえつつ、
プロや有名配信者の使用例が多いモデルを中心に、筆者の考察も交えておすすめの10本を紹介します。
あくまで独断のランキングではなく、実際の使用実績＋VALORANTの仕様をもとにした「おすすめ候補」というスタンスで紹介していきます。
VALORANTならではの音の特徴
まずは、ほかのFPSと比べたときのVALORANTの音の特徴をざっくり整理します。
- 環境音が小さめ
風や機械音などの環境音は控えめで、足音・銃声・スキル音が前に出る設計です。余計なBGMに邪魔されにくく、「ゲームに必要な音」がはっきり聞き取れます。 - キルタイムが短い
ヘッドショット数発で決着するゲームなので、一瞬の判断が重要です。わずかな遅延や聞き逃しが、そのままデスにつながります。 - マップがコンパクト
足音が聞こえた＝交戦距離、という場面が多めです。遠くの銃声をBGMのように聞き流すゲームではなく、鳴った音のほとんどが勝敗を左右する情報になります。 - 上下差が小さい
バトロワのように激しい縦移動は少なく、基本は2層程度です。上下よりも「前後左右」と「距離感」をしっかり描き分けられるかが重要です。 - 足音・銃声・スキル音の仕様が明確
エージェントごとの足音が異なり、銃の種類やスキルごとに特徴的な音が設定されています。どのエージェントのどのスキルかが音で判別できる仕様になっており、音を覚えれば覚えるほど取得情報量が増える、“音も武器になるタクティカルFPS”と言えます。
このように、VALORANTは競技シーンを強く意識した音作りになっています。
VALORANT向けイヤホンの選び方
先述した特徴を踏まえてVALORANT向けのイヤホンの選び方を説明します。
1. 有線 or 低遅延ワイヤレス
本気でランクを狙うなら有線イヤホンが基本です。
完全ワイヤレスはどうしても遅延が増えやすく、足音やスキル音のタイミングがズレる原因になります。
試合中のバッテリー切れのリスクもあります。
ただしカジュアル寄りなら、USBドングル付きのワイワレスイヤホンも選択肢になります。
「競技は有線、気軽なフレンド戦はワイヤレス」と使い分けるプレイヤーも多い印象です。
2. 中高域の解像度・分離感
VALORANTでは、足音・リロード・スキル音など中〜高域の情報が命です。
低音モリモリのドンシャリよりも、
- 中高域がクリア
- 音同士が潰れず分離して聞こえる
といったチューニングの方が、情報を素早く取りやすくなります。
3. 遮音性と装着感
外音が入りすぎると、せっかくの足音も聞き逃しやすくなります。
ステージ用IEMのように遮音性が高く、長時間つけても痛くなりにくいモデルだと、5〜10試合と続けても集中を保ちやすいです。
VALORANTにおすすめのイヤホン10選
ここからは、プロ・有名配信者の使用例が多いモデルを中心に、おすすめのイヤホン10本を紹介します。
SHURE SE215
シングルダイナミックドライバーを搭載した入門用モニターイヤホンです。
クリアな中高域とやや厚めの低域で、リスニングからモニター用途まで幅広く使えます。
最大約37dBの高い遮音性と、豊富なイヤーピースでフィット感の調整がしやすいのもポイント。
着脱式ケーブルでリケーブルやワイヤレス化にも対応します。
VALORANTではLazさんが使用していることでも有名ですね。
ポチップ
SHURE SE846
4基のバランスド・アーマチュアドライバーを採用したハイエンドIEMです。
独自のローパスフィルターにより、サブウーファーのような重低音と高い解像度を両立しています。
ノズルフィルターの交換で音の傾向を変えられるのも特徴で、自分好みに追い込みやすいモデルですね。
MMCX着脱式ケーブルと強力なパッシブノイズキャンセル性能も備えます。
VALORANTではDFMのMeiyさんやMIBRのaspas選手が使用されています。
ポチップ
Sennheiser IE 100 PRO
ステージモニター用途を想定して開発されたインイヤーモニターです。
シングルダイナミックドライバーながら、バランスの良いフラット寄りの音作りで細かなニュアンスを再現しやすいモデルです。
耐久性の高い強化ケーブルと独自コネクタを採用し、交換やワイヤレス化にも対応。
ライブ・配信・楽曲制作など、プロユースも視野に入れた設計が魅力です。
配信者としてはぶいすぽっ！の小森めとさんが使用されているイヤホンです。
ポチップ
final VR3000 for Gaming
ゲームやVRコンテンツの音場を「製作者の意図通りに再現する」コンセプトで作られた有線イヤホン。
新開発の6mm径 f-Core DUドライバーを搭載し、空間表現と定位感を重視したチューニングが行われています。
音響工学と音響心理学に基づいた設計で、立体的なサウンドステージを比較的手頃な価格で楽しめるのが特徴です。
ポチップ
HID-Labs DETECT
国内ブランドHID-LabsによるFPS特化イヤホンです。
複雑な音が重なっても重要な音が埋もれにくい周波数特性と、高解像度BAドライバーを組み合わせた設計が特徴です。
軽量かつコンパクトな筐体で装着感も良好。
外部ノイズをしっかり抑えつつ、定位感と情報量を重視したサウンドに仕上げられています。
VALORANTではGONさんが使用されているイヤホンです。
水月雨 Moondrop Blessing 3
2基のダイナミックドライバー＋4基のBAドライバーによるハイブリッド構成を採用したIEMです。
繊細な高域と、制動の効いた低域を両立するチューニングで、情報量の多いサウンドが特徴です。
透明感のあるハウジングデザインも人気のポイント。
リファレンス寄りのバランスで音源の違いをしっかり味わいたいリスナー向けのモデルです。
VALORANTではあのTenZさんが使用されています。
final VR500 for Gaming
「音像定位」に特化した音響設計をうたうゲーミングイヤホン。
音の方向を正確に把握しやすいよう調整されており、さまざまなジャンルのゲームに対応できる汎用性が魅力です。
2種類の硬度が異なるシリコンを組み合わせたイヤーピースにより、高い遮音性と長時間でも疲れにくいフィット感を両立しています。
価格も比較的手頃なエントリー機です。
ポチップ
Apple EarPods（3.5mm）
耳の形状に基づいたデザインを採用したインナーイヤー型イヤホン。
カナル型より圧迫感が少なく、軽い付け心地が特徴で、長時間の配信でも耳が蒸れにくいのも配信者に人気の理由です。
内部スピーカーは出力を最大限活かせるよう設計され、価格の割にバランスの良い音質を実現しています。
ケーブル途中のリモコンで音量調整や再生・停止、通話操作が可能で、マイク付きのシンプルな有線イヤホンとして使いやすい1本です。
ポチップ
Sony INZONE Buds
USB-Cトランスミッターによる低遅延接続に対応したワイヤレスゲーミングイヤホン。
ソニーの上位完全ワイヤレスと同系統の高性能ドライバーやアクティブノイズキャンセリングを備え、ゲームだけでなく音楽や動画視聴にも使いやすい仕上がりです。
1回の充電で最大約12時間再生、ケース併用でさらに長時間使えるロングバッテリーも魅力です。
こちらは配信者にもかなり人気のイヤホンです。
ポチップ
SteelSeries Arctis GameBuds
2.4GHzワイヤレスドングルとBluetoothに対応したゲーミング向け完全ワイヤレスイヤホン。
コンパクトなUSB-CドングルでPCやコンソールと低遅延接続でき、スマホではBluetoothでそのまま使用可能です。
アクティブノイズキャンセリングやEQ調整、ゲーム別プリセットも用意され、約10時間＋ケース併用で最大40時間前後のバッテリー持ちを実現しています。
ポチップ
まとめ
以上。本記事ではVALORANTにおすすめのイヤホンについてプロや有名配信者の使用例が多い機種を中心に、筆者なりの視点も交えて10機種をご紹介しました。
どのイヤホンにも得意・不得意や個人との相性があり、「これだけが正解」という1本はありません。
今回挙げたモデルはあくまで“候補リスト”なので、予算や普段の使い方（音楽・動画・配信など）も含めて、自分のスタイルにいちばん合う1本を選んであげるのが大事だと思います。
この記事が、イヤホン選びに迷っている方のヒントになればうれしいです。
ぜひ気になったモデルをチェックして、自分だけの“相棒イヤホン”を見つけてみてください。
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