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【レビュー】Fosi Audio SK02をFPS用アンプとして検証してみた

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Fosi Audio SK02は、すでに多くのレビューサイトで、「コスパに優れた定番DACアンプ」として高く評価されています。

さらにFPSでの利用についても既に「定番」と呼ばれるくらい評判の良いアンプです。

しかし自分の環境や用途でも問題なく使えるのかや、他に何か留意点がないのかについて気になりますよね。

筆者はFPS歴10年で、これまで数千円クラスから数十万円クラスまで、さまざまなイヤホンやアンプをレビューしてきました。

その立場から、「今からFPS用途でSK02を選ぶ意味があるのか」について解説します。

本文ではSK02のスペックを説明し、実際にFPSで使用して良かった点と気になった点を紹介します。

読み終えた頃には、SK02が自分の環境に合うかどうか、明確に判断できるでしょう。

結論を先にまとめると、PCでFPSをプレイする前提なら、 Fosi Audio SK02は今でも十分に導入する価値があるDACアンプです。

一方で、マイク入力までを1台で完結させたい人には、 ゲームに特化したアンプを選んだ方が快適に感じる場合もあるかもしれません。

目次

SK02のスペック・仕様

まずは、Fosi Audio SK02の主要スペックを整理します。

項目内容
製品種別デスクトップDAC兼ヘッドホンアンプ
DACチップESS SABRE ES9038Q2M
オペアンプSGM8262
入力端子USB Type-C、光デジタル入力(S/PDIF)
ヘッドホン出力3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス
ライン出力3.5mmラインアウト、光デジタル出力
対応サンプリングレート(USB)PCM最大32bit/384kHz、DSD256まで対応
対応サンプリングレート(光)PCM最大24bit/192kHz
対応インピーダンス16〜300Ωのヘッドホン・イヤホン
最大出力(3.5mm/高ゲイン)約280mW@32Ω
最大出力(4.4mm/高ゲイン)約1100mW@32Ω
最大出力(3.5mm/低ゲイン)約90mW@32Ω
最大出力(4.4mm/低ゲイン)約350mW@32Ω
ゲイン設定ローゲイン/ハイゲイン切替ボタン
周波数特性20Hz〜20kHz(±0.02dB)
SNR3.5mm 116〜120dB、4.4mm 110〜115dB
全高調波歪率(THD)0.001%以下@1kHz
電源USB Type-C 5V給電
本体サイズ約121×51×43mm
重量約380g(アルミ筐体)
詳細 Amazon

SK02は「ゲーミング専用機」ではなく、高SNR(S/N比)・低歪率を重視した純オーディオ寄りのDACアンプです。

300Ωのヘッドホンまでに対応しており、コンパクトなデスクトップ機としてはかなりパワフルな部類です。

実際に使用して良かった点・気になった点

ここからは実際にFPS用途(主にVALORANTとAPEX)で使用してみて、良かった点と気になった点を紹介します。

FPS用途で特に良いと感じるポイント

1. 足音や環境音が埋もれにくいフラットな音作り

SK02は、フラットで素直な音作りと、高SNR・低歪率のスペックが特徴のDACアンプです。

周波数特性が可聴帯域でほぼフラットに保たれており、音の立ち上がりも速いです。

FPSでは、BGMや銃声に埋もれがちな足音やスキル音をどれだけクリアに拾えるかがプレイの快適さに直結します。

SK02のようなフラット系DACアンプは 「味付け」よりも「情報量」を重視するFPSゲーマーと相性が良いです。

実際にSK02を使用した所感も、ゲーム内の音場や音の分離の良さが明らかに良いという印象を受けました。

「すでにFPS用途で定番」と言われる背景には、この情報量の多さとクリアさがあるといって良いでしょう。

2. 出力に余裕があり、イヤホン・ヘッドホン選びの自由度が高い

インピーダンスの高いヘッドホンも余裕で鳴らすことができました

SK02は、4.4mmバランスで1100mW@32Ωという非常に強力な出力を持ちます。

3.5mmシングルエンドでも280mW@32Ωあり、一般的なゲーミングヘッドセットやモニターヘッドホンを余裕を持って駆動できます。

出力に余裕があると、大きな爆発音やスキル音が鳴ったときでもアンプ側がの出力が破綻しないため、音の輪郭が崩れにくくなります。

その結果、混戦時でも足音やリロード音が潰れにくく、 音量を無理に上げなくても情報を取りやすいというメリットにつながります。

さらに、ローゲイン/ハイゲイン切替により、低インピーダンスのIEMにも対応可能です。

様々なイヤホン・ヘッドホンを一台のアンプで鳴らすことのできる万能な出力設計が良いですね。

3. 物理ボリュームノブで素早く音量変更ができる

SK02の象徴的なパーツが、天面に配置された大型のマルチファンクションノブです。
OS側の音量とは独立しており、SK02側だけで細かく出力を調整できます。

FPSでは、ラウンド開始後の忙しい状態でもBGMやVCのバランスが気になったり「もう少しだけ音を上げたい、下げたい」と感じる場面が頻繁に訪れます。

そのたびにキーボードショートカットを探すのではなく、
手元のノブを軽く回すだけで狙った音量に調整できる点がとても快適でした。

4. 小型筐体と豊富な入出力で、デスク環境に組み込みやすい

マウスより少し大きい程度のサイズ感

本体サイズは約121×51×43mmで、テンキーレスキーボードの横やモニターの手前に置いても邪魔になりにくいコンパクトなサイズです。

アルミ筐体で見た目もすっきりしており、デスクにも違和感なくなじみます。

背面には3.5mmラインアウトと光デジタル出力があり、アクティブスピーカーや外部アンプに接続することも可能です。

ランクマッチ中はヘッドホン、作業中や射撃場ではスピーカーといった切り替えも、配線次第でスマートに実現できます。

USB Type-Cでの給電とデータ転送に対応しており、PCに挿すだけで使えるシンプルな構成になっている点も魅力です。

ソフトウェア設定に時間をかけたくない人には、意外と重要なポイントです。

FPS用途で気になったポイント

一方で、SK02は元々の設計が「FPS向けに特化したゲーミングアンプ」ではありません。今から購入するなら、あらかじめ理解しておきたい注意点も存在します。

1. マイク入力がなく、ヘッドセットだけで完結しない

SK02にはマイク入力がありません。4極プラグのゲーミングヘッドセットを1本挿すだけで、ゲーム音とVCを完結させるような運用は想定されていない設計です。

ボイスチャットを使う場合は、USBマイクやオーディオインターフェースなど、別のマイク系デバイスを用意する必要があります。

すでにオーディオIFやマイクを持っている人にとっては問題になりにくいものの、「ヘッドセット1本で全部済ませたい」というユーザーは注意が必要でしょう。

2. 仮想サラウンドやゲーム向けプリセットは非搭載

SK02は、あくまで2chステレオのDACアンプであり、仮想サラウンド機能やフットステップブーストといった、ゲームに特化したDSP機能は搭載していません。

立体音響を使いたい場合は、Windowsの空間オーディオ機能や、ゲーム内のHRTF設定を組み合わせる前提になります。

「ボタン1つで足音を強調する」「プリセットを切り替える」といった操作感を求めるなら、ゲーミング特化アンプの方がイメージに近いはずです。

一方で、FPSでは余計な処理が挟まらない2chステレオ再生を好むプレイヤーは多く、その場合はSK02のシンプルさが逆にメリットになります。

3. コンシューマー機利用はやや工夫が必要なため、PC利用が基本

SK02は、PCやノートPCとのUSB接続を主な用途として設計されています。UAC1.0に対応していないため、PS5やSwitchなどのコンシューマー機はオーディオデバイスとして認識することができません。

PCメインでFPSを遊ぶなら、USB接続ですぐにフル性能を発揮できます。一方で、コンシューマー機主体のプレイヤーが、「とりあえずゲーム機に挿せば全部解決するDACアンプ」を求めている場合は、別途UAC1.0に対応しているアンプを選ぶようにしましょう。

5. 単体でゲーム音とVCのバランス調整できない

SK02はゲーム音のクオリティを上げるには非常に優秀ですが、ゲーム音とVCのバランス調整を物理ツマミで行う機能は備えていません。

配信者やフレンドとのVCを多用する人は、この点も含めて音声系統のルーティングを考える必要があります。

ただし、ゲーム音だけをできる限りクリーンにしたい場合には、 余計なミキサー回路がないSK02のシンプルさがプラスに働きます。

ゲーム音はSK02、VCは別経路ときれいに分けたい人には、むしろ都合が良い構成です。

特に配信者などマイク音質が重要な方については、アンプとは別経路でオーディオIFとマイクを揃えたほうが良いでしょう。

以下のように配信者用にマイクとオーディオIFがセット販売されているものもあります。

まとめ

最後に、本記事の要点を箇条書きで整理します。

  • Fosi Audio SK02は、ES9038Q2M搭載の高性能フラット系DACアンプで、FPSでも足音や環境音をクリアに再生できるポテンシャルが高い。
  • 4.4mmバランス1100mW@32Ωという大出力により、ゲーミングヘッドセットからモニターヘッドホンまで余裕を持って駆動できる。
  • 大型ボリュームノブで、激しい戦闘中でも直感的に音量調整できるため、耳の負担軽減や聞き取りやすさの維持に役立つ。
  • 一方でマイク入力や仮想サラウンド、Game/Chatバランスダイヤルなど、ゲーミング特化機能はほぼ搭載していない。
  • UAC1.0に非対応のため、PS5やSwitchなどのコンシューマー機への接続は難しい
  • PCでFPSをしっかり遊びつつ、音楽鑑賞も高コスパで楽しみたいユーザーにとっては、今からでも十分に選ぶ価値のある1台と言える。

総合すると、Fosi Audio SK02はすでに多くのレビュワーから絶賛されているとおり、
「PC向けFPS環境で音質重視の外部DACアンプを導入したい人」にとって鉄板クラスの選択肢です。

逆に、VCやゲーム機対応まで1台で完結させたい場合は、専用ゲーミングアンプを併用するか、別製品を選ぶ方がストレスなく運用できるでしょう。

本記事がこれから初めて外部アンプを導入するFPSプレイヤーにとって、機材選びの参考になれば嬉しいです。

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