今回はCCZの「MC04 Nocturne」をFPS用のゲーミングイヤホンという視点でレビューします。
本イヤホンの特徴は何と言っても「開放型中空デザイン」というイヤホンには珍しく開放型の構造を採用していることです。
奇抜ながら落ち着いたデザインも良いですね。

本記事では本イヤホンをApex LegendsやVALORANTで実際に使用し、良かった点やイマイチに感じた点を述べています。また、finalの「VR500 for Gaming」との簡単な比較もしています。
もしよければ是非、最後までお読み下さい。
CCZ MC04 Nocturneのスペック・仕様
まず最初にスペック・仕様の概要を下表に整理しました。
ブランド | CCZ |
---|---|
製品名 | Nocturne |
ドライバー構成 | 1DD + 1BA |
モデル | MC04 |
インピーダンス | 16Ω±15% |
感度 | 105dB |
端子 | TFZ2Pin |
ケーブル材質 | 銀メッキ無酸素銅 |
周波数帯域 | 20Hz~20kHz |
価格 | 3,399円 |
詳細 | Amazon |
ドライバーは1BA+1DDのハイブリッド構成です。インピーダンスは標準的な16Ωのためアンプの出力には特にこだわる必要はなさそうです。
final VR500 for Gamingとの比較
次にfinalのゲーミングイヤホン「VR500 for Gaming」と比較しました。
final VR500 for Gamingと比較する理由
final VR500 for Gamingと比較する理由ですが、
物を評価するには相対的な評価が解りやすいこと、final VR500 for Gamingはゲームで使用しやすいように設計されたイヤホンであること、また比較的安価で入手しやすいことが理由です。

比較結果
比較結果は以下のとおりです。10を満点とし、final VR500 for Gamingの全ての性能を5とした上で相対的に評価しました。
評価項目 | final VR3000 for Gaming | CCZ MC04 Nocturne |
---|---|---|
高域の量感 | 5 | 5 |
中域の量感 | 5 | 4 |
低域の量感 | 5 | 8 |
倍音成分の量感 | 5 | 7 |
定位感 | 5 | 5 |
音場 | 5 | 4 |
分離感 | 5 | 4 |
遮音性 | 5 | 4 |
装着の快適性 | 5 | 4 |
マイク性能 | 5 | ー |
参考価格 | 3,580円 | 3,399円 |
詳細 | ![]() Amazon | ![]() Amazon |
同価格帯ですが、CCZ MC04 Nocturneの特徴は低域の量感ですね。いわゆるドンシャリチューニングですが、「ドン」の成分が多く、重心がかなり低いです。
CCZ MC04 NocturneをFPSで使用して良かった点、イマイチに感じた点
次に、実際にApex LegendsやVALORANTで使用して良かった点、イマイチに感じた点を紹介します。
良かった点
まずは良かった点を述べます。
良かった点①:迫力のある低域
まず最初に、音質特性についてです。
本イヤホンは低域の量感が多く、かなり重心の低い迫力のある音質が特徴です。これだけ低域の量があるにもかかわらず決してブーミーにならずにちゃんと音抜けが良いのは唯一無二ですね。おそらく開放型構造の恩恵だと思います。
したがって、FPSゲームだけでなくRPGでも没入感のあるBGMが楽しめます。
良かった点②:ボイスチャットで喋りやすい
次に、ボイスチャットについてです。
開放型のため自分の声が自然に聴こえます。遮音性の高いイヤホンの場合自分の声が聞こえにくいため不自然に大きな声で喋ったりしがちなのですが、本イヤホンは遮音性が低いため自然に喋れるのがとても良かったです。
良かった点③:優れた質感とデザイン
次に、デザインについてです。
筐体は樹脂製ですが、塗装が非常に精巧でまるで金属のようです。
デザインと造りがとても良いため、所有欲を満たされます。中華イヤホンにハマる人が沢山いる理由がわかったような気がします。

良かった点④:手にしやすい価格
最後に、価格についてです。
3,399円と非常に入手しやすい価格で、なおかつタイムセールを頻繁に実施しているため2千円代で購入できるタイミングが多いです。
このレベルのイヤホンが2千円代で手に入るのは少しバグっています。
ゲーマーはイヤホンよりもマウスやキーボードにお金をかけたほうが効果的なため、この性能のイヤホンがこの価格で入手できるのはありがたいですね。
イマイチに感じた点
次に、イマイチに感じた点を述べます。
イマイチに感じた点①:外音はあまり取り込めない
まず、外音取り込み性能についてです。
開放型構造を採用していますが、開放型ヘッドホンのような外音取り込み性能を期待すると少しガッカリするかもしれません。遮音性はそこそこあるため外音は殆ど取り込めません。
例えるなら大きなベント(イヤホン内の気圧を調整するための穴)が搭載されているような感じです。
イマイチに感じた点②:Apexでは銃声が刺さることも
次に、銃声の刺さりについてです。
Apex Legendsでは特定の武器の銃声が耳に刺さります。具体的にはR-99、R-301カービン、マスティフなどです。
ドンシャリの「シャリ」の部分が強調されるのが少し気になりますね。
なお、VALORANTでは全武器快適に使用することができました。
イマイチに感じた点③:分離感やクリアさはイマイチ
最後に音の分離感やクリアさについてです。
分離感やクリアさはイマイチなため、Apex Legendsのような環境音多めのゲームでは環境音に足音が混ざってしまいます。定位や音場は良いのですが、ここだけが少しイマイチに感じました。
なお、元々音数の少ないVALORANTでは快適に使用することができました。
まとめ
以上。本記事ではCCZの「MC04 Nocturne」をFPS用のゲーミングイヤホンという視点でレビューしました。
価格からは想像できない程質感が良く、また低域の迫力やボイスチャット時に自然に会話できることはとても良いと感じました。
以下に商品リンクを掲載しておりますので、さらなる詳細や口コミが気になった方は是非チェックしてみてください。

本記事の内容が参考になりましたら嬉しいです。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
コメント